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開院当初に50~60歳代から通ってくださっている患者さまたちの歯が現在70~80歳を超えてもほぼその当時のまま状態良く残っていること、それが私たちの誇りです
1997年の開院以来、患者さまのお口の中に多くの歯が残っているのは、抜かずに済むよう努力を重ねてきた結果だと思うからです。カルテは厚くなっても抜歯の記録はほぼなく、歯茎の状態も良い患者さまが多くいらっしゃいます。また、被せ物治療をする際も、長持ちさせるために事前に歯周病治療をしっかりと行います。カルテで確認すると被せ物も15年、20年と作り替えなしで維持されている方がほとんどで、私たちの自慢の種でもあり誇りでもあります。
お子さまと信頼関係を築けるようになるため、小児歯科専門医に
私は日本小児歯科学会認定の小児歯科専門医(高橋忠)です。歯科への苦手意識の多くはお子さまの頃に形成されるため、幼い患者さまと信頼関係を結べる歯科医師になろうと思い、この分野を深く学びました。
お子さまに限らず、どのご年代の方にも歯科嫌いにはなってほしくありません。怖いイメージをなくしたいと思います。そのため、入り口となるお子さまに着目しました。「何もしない」と言ったのに「歯を削って痛かった」といったうそがあれば、もうお子さまは来なくなってしまうでしょう。お子さまとも人間同士として信頼関係を築き、歯科に通えるようになってもらいたいと考えています。
うそをつかないこと、痛みを抑えること、無理しないことが大切
お子さまに接する際、肝に銘じていることがあります。「うそをつかない」「極力痛みを感じさせない」「嫌がっていれば無理に治療しない」です。将来的に歯科から遠ざかってしまうことを防ぐことも念頭に、こうした取り組みをしています。
「うちの子は本当に歯科が苦手で」とおっしゃる親御さまもいらっしゃいますが、ぜひお子さまをお連れください。治療はしなくてかまいません。歯磨きのお話をしたり機械の練習をしたりということを根気強く続けていれば、だんだんと心を開いてくれることがほとんどです。お子さまだって嫌がり続けるとエネルギーを消耗しますから、自らお口を開けて見せてくれるようになるのを待ちます。私はさらに「むし歯さんいるねー」と語りかけ、ご本人が治療しなければという気持ちになるよう促します。
泣いてしまって治療できない日があっても、心配しないでください。次の機会にはできるようになるかもしれません。お子さまの成長を感じられる場にもなっていると思います。
ご年配の患者さまには、全身疾患や治療中の体調の変化にも配慮
ご本人が認識しているかを問わず、お年を召すとともに高血圧や糖尿病がおありの患者さまは多くなります。すると、歯を抜くにしても、安易に済ませてしまうわけにはいきません。そのため、私は診療中にモニターを使い、血圧や脈拍といった全身の状態を見守りながら歯の処置を進めています。
また、服用されているお薬によっては、「すぐには手術ができない」「血が止まりにくくなる」というものがあります。そうした場合は患者さまにリスクをご説明し、医科の主治医に相談します。
このように気を付けて診療しているので、お身体の病気がある方も心配せずにお越しください。もし当院での対応ができない場合は、対応可能な医療機関へご紹介します。通院が難しくなった方も、当院への受診歴がある方でしたら訪問歯科診療でサポートいたします。
患者さまを幸せにしたいという情熱を持つ、自慢のスタッフたち
うちのスタッフたちは歯科医療の本分・歯科衛生士の本分をよく理解していて、手を動かすだけでなく、患者さまに良いアドバイスをしてくれています。歯科医師である私もびっくりするくらい、よく勉強していることが分かります。特に歯周病関係は得意分野です。
知識だけではありません。何が患者さまにとって幸せかを大局で考え、まっすぐに向き合い、情熱を持って接してくれています。生き生きとしていて一生懸命なので、私も励まされるくらいです。
スタッフの中には、かつて患者さまとして通っていて当院に就職した者や、歯科助手として入ってきた後に歯科衛生士の免許を取った者もおります。歯科医師冥利に尽きる思いです。これからも、彼らと共にお口からの健康作りに取り組んでまいります。
歯科を通して、全身の健康に貢献できる歯科医院を目指します
私は九州歯科大学で、花田信弘先生から教えを受けました。現在、鶴見大学の教授に御就任されていますが、その花田先生の教えでは、口腔内を清潔にすることで全身疾患を防ぎ、長生きにつながるとされています。私はその考え方に基づき、当院を「歯科から全身の健康に貢献する」と根拠を持って言える歯科医院にしていきたいと思います。
また、今後の展望として、末永くお付き合いのできる地元密着型の歯科医院をさらに深化させていきたいと考えています。そのために、お子さまのころから歯科治療に親しみをもっていただき、さらに高齢になり通院が難しくなった方には訪問歯科診療の体制を強化し、患者さまと末永いお付き合いをしたいと考えています。